データベース活用委員会からのメッセージ

データベース活用委員会 担当理事
宮田 裕章(慶應義塾)

日本臨床疫学会の目的の一つに、データベースを利用した臨床研究の手法や使用環境の整備・啓発があります。いま、ITC基盤の発達とともに多くの大規模臨床データベースが確立してきています。日本のデータに基づいたエビデンスが、世界の医療に影響を与える時代が訪れています。一方で、データベースから生み出される臨床研究が正しいエビデンスを生むには、疫学・統計学的な知識やスキルとともに、対人的なスキル、社会倫理および法規の知識、そしてチームとして研究を計画・実施する能力など、総合的な研究遂行の能力が必要になります。データベース活用委員会では、NCD、DPC、NDBといった国を代表する様な報告の基盤となるデータベースを用いて臨床研究を実施するにあたって、担当する研究者や研究チームがどのような要件を満たす必要があるのか、またそのためにどのような教育・トレーニングが必要なのか、を議論しています。研究申請者が自身のクレデンシャルを説明でき、また一方で、データベース側が研究者を評価するための指標として利用できる、そのようなガイドラインの案をアウトプットとする方針です。

  日本の臨床疫学が、科学的に頑健で、公益的なエビデンス基盤として大きく世界に貢献できる様になるか、分野としての発展は喫緊の課題です。皆様のご参加をお待ちしています。