臨床疫学研究に使われるデータベース:電子カルテデータベースとその研究利用
【企画要旨】
- 本邦における臨床疫学研究の基盤となる大規模データベース(DB)には、レセプトDB、DPC-DB、電子カルテDB、調剤薬局DB、患者レジストリなどが含まれる。
- 電子カルテDBは、既存データの二次利用であるが、レセプト・DPC-DBに比較し、検査値などを始めとする臨床情報が含まれ、多様な臨床研究の基盤となるうる可能性がある。
- 一方、大規模な電子カルテDBの数はいまだ限られており、またDBごとにデータ項目を含む特徴が違うこともあり、他のDB程広く研究者に利用されているとは言えない現状がある。
- 本シンポジウムでは、臨床疫学研究に使用される大規模DBにおける電子カルテDBの位置づけを概観し、いくつかの電子カルテDBとその臨床疫学研究利用例を紹介する。また、パネリストと各DBの研究利用における特徴の比較と将来的な発展性を議論する。
【希望実施時間】
1日目(11月12日(土))16:00~17:30
【形態】
パネリスト発表(10分×1+20分×3)+ディスカッション20分
【座長】
- 委員長:隈丸 拓
- 東京大学大学院医学系研究科 医療品質評価学講座
- 副委員長:福間 真悟
- 京都大学医学研究科人間健康科学系専攻
-
隈丸 拓
福間 真悟
【パネリスト】
演題:「臨床疫学研究における電子カルテDBへの期待」
- 委員長:隈丸 拓
- 東京大学大学院医学系研究科 医療品質評価学講座
演題:「国立病院機構の診療情報データベースと臨床疫学研究」
- 井上 紀彦
- 国立病院機構 本部 総合研究センター 診療情報分析部
演題:「徳洲会グループの電子カルテDBの利活用」
- 岩上 将夫
- 筑波大学医学医療系ヘルスサービスリサーチ分野
演題:「阪大病院データバンク:診療情報の産官学利用に向けて」
- 川崎 良
- 大阪大学 医学部附属病院AI医療センター