RWD賞 表彰式

【RWD賞（Real World 臨床研究助成賞）　紹介文・受賞者一覧】

大規模な医療データベースを用いた臨床研究を実施したいという若手医療者からのニーズは、年々高まっています。一方で、多くの若手医療者は、自機関のデータあるいは一部の診療報酬請求情報しかアクセスできない状況です。特に、アクセスが困難なのが、全国規模の電子カルテ（EMR）由来の診療情報データです。そこで、当学会は、リアルワールドデータ株式会社（以下RWD社）から支援を受け、Real World 臨床研究助成賞（以下RWD賞）を設置しました。受賞者には、RWD社が有する全国規模のEMR由来診療情報データが提供され、研究費が助成されます。当学会の研究助成事業の一環として設置されたこの賞により、当学会の会員が貴重な大規模医療データベースを用いて優れた臨床研究を実施・可視化し、世界に発信することが期待されます。

助成対象は、当学会会員で専門家資格を有する方です。希望者は、自分のリサーチ・クエスチョンとこれに答えるために必要なデータ項目を記載して申請します。申請内容は当学会の審査委員会により厳正な審査を受け、採否を決めます。

昨年に引き続き、今年もRWD賞の募集を行いました。

今年度の受賞者は以下の3名です。おめでとうございます。

• 近藤　豊（順天堂大学院医学研究科　救急災害医学）
  敗血症慢性化とMIS-A：リスク因子の探索研究
• 城下　彰宏（一宮西病院）
  肺炎像を伴う慢性閉塞性肺疾患増悪における全身性ステロイド投与の有効性の検討
• 田上　隆（日本医科大学武蔵小杉病院救命救急科）
  敗血症に伴う播種性血管内凝固症候群に対する抗凝固療法の有効性の検討

表彰式では、代表理事より賞状が授与されます。