ヘルスビッグデータと機械学習 ~電子カルテデータを用いた臨床研究への示唆・提言~

【企画要旨】

近年、わが国においてもRWDの普及が進んだことにより、RWEの創出が顕著に高まりをみせている。具体的には医科レセプトデータ、DPCレセプトデータにくわえて、電子カルテデータへのアクセス、活用が進展している。また、RWDを解析する方法や技術においても機械学習などの手法を用いられることで探索的に新しい知見を得ることを目的とする研究の蓄積も進んでいる。本講演では、従来の医科レセプトデータと新たに次世代医療基盤法にもとづく電子カルテデータを対象に機械学習をもちいた探索的な解析を試み、そこから得られた知見と限界について報告する。

【座長】

五十嵐 中
横浜市立大学医学群 データサイエンス研究科ヘルスデータサイエンス専攻准教授
東京大学大学院薬学系研究科・医薬政策学客員准教授

【演者】

小久保 欣哉
二松学舎大学 国際政治経済学部 国際経営学科 教授

【プロフィール】

五十嵐 中(いがらし あたる)
2002年東京大学薬学部薬学科卒業. 2008年東京大学大学院薬学系研究科博士後期課程修了. 2008年から同大学院特任助教・2015年から特任准教授を経て、2019年から現職. 専門は薬剤経済学. 医療経済ガイドラインの作成・個別の医療技術の費用対効果評価・QOL評価指標の構築など、多方面から意思決定の助けとなるデータの構築を続けてきた。
小久保 欣哉(こくぼ きんや)
博士(経営学)。筑波大学ビジネス科学研究科博士後期課程修了。(株)野村総合研究所コンサルティング事業本部のプリンシパルとしてヘルスケア領域の戦略構築、RWD・医療経済研究支援に従事。現在、二松学舎大学国際政治経済学部 教授。国際戦略経営研究学会理事。
株式会社ヘルスケアコンサルティング代表取締役社長。
凸版印刷、コーチ・エィ、メディリード、TealBankなどの上場企業含む複数社の顧問を兼任。