大規模疾患COVID-19レジストリの可能性と課題

【企画要旨】

新興感染症において、迅速に疾病像を把握し治療に繋げることは極めて重要である。正確な病態を把握するためには、外来入院経過に加え、退院後の状況も把握する必要がある。
当センターでは、COVID-19において、入院患者レジストリ(約85,000例)、罹患後/健康人のレジストリ(4,500例)を構築し、今後外来患者へ展開する予定である(症例数はいずれも2023年8月時点)。これらレジストリの構築/運用経験を共有しつつ、今後の大規模疾患レジストリの可能性と課題について概説する。

【座長】

川上 浩司
京都大学大学院医学研究科
社会健康医学系専攻 薬剤疫学分野 教授

【演者】

松永 展明
国立国際医療研究センター AMR 臨床リファレンスセンター 臨床疫学室長

【プロフィール】

松永 展明

病院・高齢者施設・ワンヘルスの観点から、サーベイランスやWeb サイトを構築し、AMR対策に係る情報の見える化に取り組んでおります。

2003年 順天堂大学医学部卒業、同小児科小児科にて研修
以降市中病院などで小児・新生児・感染症診療に従事
2009年 順天堂大学付属順天堂医院小児科思春期科 非常勤助教
2013年 順天堂大学静岡病院新生児センター 助教
2016年4月 東京臨海病院小児科 医長
2017年4月 AMR 臨床リファレンスセンター 主任研究員
2019年1月 同臨床疫学室長
【資格】
医学博士(小児科学)、公衆衛生修士、小児科専門医・指導医、周産期新生児専門医、感染症専門医、新生児蘇生法インストラクター、ICD(Infection Control Doctor)