2024.11.2(土)▶3(日)
早稲田大学国際会議場
大会長挨拶
謹啓
ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。いつも日本臨床疫学会を多方面に渡りお支え頂き誠にありがとうございます。
さてこのたび、2024年 11月2日(土)、3日(日)の 2 日間、早稲田大学・国際会議場にて第7回年次学術大会を開催する運びとなりました。ハイブリッド開催とし、ポストコングレス配信もいたします。
当学会は、2016 年に「クリニカル・マインドとリサーチ・マインドを持つ医療者による質の高い臨床疫学研究の振興と研究人材育成を通じて推進し、現在の医療が直面する諸課題の解決に貢献すること」をミッションとして発足しました。臨床的・社会的意義の高い研究を、研究の科学性や倫理性で妥協することなく推進することをコア・バリューとして活動して参りました。当学会は、当初より権威主義を排し、臨床研究に携わる全ての医療者*のための、医療者による学会と位置づけ、活動してまいりました。(*医療者には医療産業従事者も含まれます)おかげ様で会員は順調に増え、毎年の学術大会も活況を呈しております。
本大会のテーマは「多岐亡羊 ― 臨床疫学の原点に立ち還る」といたしました。日本の臨床疫学はまだ20年くらいの歴史しかありませんが、すでに様々な「サイロ」が作られ、原点が忘れ去られる兆しがみえます。当学会も、データの大きさや先端テクニックのみを競い合うショウケースとなりかねない状況です。そこでこの第7回学術大会では、当学会発足の原点やコア・バリューに今一度立ち還り、見直し、議論する機会としたいと思います。もちろん、臨床研究に携わる医療者同士の出会いの場、ともに学びあう場、そして研究成果を発表しあい切磋琢磨する場、という当初からの学術大会の役割を堅持し、発展させることは言うまでもありません。
お仲間とお誘いあわせの上、ご参集いただくことをお願い申し上げます。
謹白
令和6年2月吉日
日本臨床疫学会第7回年次学術大会
大会長 福原 俊一